眠りから目が覚めた黒人の大学生トニー・アンダースは、マスクをつけられ
何故かベッドの上に病院の寝巻き姿で拘束されていることに気がつく。
周囲は手術の機材が置かれている。
不審に思ったトニーは起き上がったが、右足の膝上辺りに点線と共に“ここ”と
書かれているのを目にし恐怖を覚える。
そこへガタンと音がして、手術着姿の男が手術道具が乗ったトレーを押してくる。
手術着姿の男はトニーが起きている事に驚き、トニーを押さえつけると
麻酔を吸わせて意識を失わせる。
数時間後、トニーはTシャツ姿でハッと目が覚める。
しかしそこには手術の機材もなく部屋のベッドの上だった。
チャックアウトの確認の電話が鳴り、トニーはモーテルの一室にいるのだとわかるが
同時に自分の足の異変に気がつく。
リードは公衆電話ボックスにいた。
一度電話をかけ、少しすると折り返し電話がかかってくる。
相手は女性で、女性は、電話の約束は日曜日のはずだと言う。
リードはただちょっとかけてみたんだと言って
2人の会話はリードの頭痛のことに移る。
女性は半年前からリードと電話だけで話しリードの顔も知らなかった。
彼女が知っているのはリードが送ったMRI写真のリードの脳だけだった。
ガルシアはニューメキシコで起きた“右足泥棒”の事件の説明をチームに始める。
今朝、モーテルで発見されたトニーは手術中だが助かりそうだ。
しかし最初の被害者リチャード・ハベルは足の切断中に死亡し
遺体はメキシコのフアレスに捨てられた。
フアレスは麻薬地帯だが、被害者たちにドラッグとの関係はなかった。
トニーの足には点滴の注射痕があり縫われていて、犯人は医者と考えられたが
被害者たちは健康で医者にかかったことはなく
また、病院内で医者1人で手術をするのは不可能だった。
リードはトニーの手術に壊疽を引き起こさないための初歩的な処置や
技術が行われていないことから、これは手術ではなく解体だと言う。
ニューメキシコへ向かう飛行機の中。
ロッシは、犯人が一週間に2人の足を切断するというハイペースな点を訝しがる。
リードは売買が目的ではないかと考えるが、それならば殺してから奪うのが普通だ。
被害者たちは臓器提供に同意しており、ホッチが今
ユーノス(臓器配分ネットワーク)に照合をかけている。
犯人がもし医療関係者ならユーノスを通じて被害者の情報にアクセスできるのだ。
ホッチとブレイクは地元警察へ行き、担当のゴンザレス刑事と会う。
ガルシアの調査では、犯人がユーノスを利用している形跡はなかった。
闇マーケットを追うため、ホッチたちは人体売買で服役中の医者に会いに行く。
モーガンとロッシは病院へ行きトニーから話を聞く。
トニーが覚えているのは大学の校舎から出てきたところまでだった。
ロッシはトニーに目を閉じさせ、彼の記憶の深いところを思い出させる。
トニーによれば、誰かの家のガレージで足を切断されたのだった。
リードとJJはリチャード・ハベルの遺体を見に行く。
リードは、犯人がリチャードは膝の下から切断したのに
トニーは膝の上から切ったことに注目する。
リチャードの足の切断面はきれいで神経と血管の処理も丁寧で手際が良く
犯人には医学的な知識があり、外科医ではないが
技術的な訓練はきちんと受けているはずと考える。
JJは骨にあいた穴が完璧な円なことに気がつく。
ドリルで開けたように見えるが、リードの知っている医療器具ではなかった。
遺体を見てきたリードはミーティングで、犯人は自分のことを科学者だと思っており
被害者を実験しているのだと言う。
最終的な目的は切断ではなく、結合させることだと。
犯人は切り取った足を他の人の足に移植しようとしているのだ。
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